大学卒業と同時にフリーランスになって1年ちょっと。人の縁と成長、AI時代の働き方を振り返る
2025年の春に大学を卒業して、そのままフリーランスとして働き始めました。気づけば1年ちょっと経っていたので、このあたりで一度振り返ってみようと思います。誰かに読んでほしいというより、自分のお気持ち表明と、1年前との差分の可視化が目的の記事です。
AI時代のしんどさと、楽しさ
正直に言うと、この激動のAI時代に個人で生き抜くのはかなりしんどさを感じています。今までは、プログラミング言語を使ってどう読みやすく動くものを作るかを考えていましたが、AIの進化が凄すぎて、一時期はナイーブになっていました。
ただ、コードを書くだけではなく「プロダクトを通じてどうやって価値を出すか?」を考えるようになったことで、またプログラミングと同じくらいの楽しさを感じられるようになりました。結局、ものづくりで動く瞬間がいちばん楽しいし、「おお、すごい」と言われるのがかなり好きなんだと思います。
人の縁に恵まれて、なんとか生きている
この1年をひとことで言うと、人の縁に恵まれて、なんとか生きていけている。本当に周りに感謝しかありません。自分だけではまだお金を生み出せていなくて、お世話になっている人からお仕事をもらえて、初めてお給料をもらえているので。
一方で、会社などの後ろ盾がないおかげか、お仕事を通じてかなりレベルアップできた感覚もあります。自分みたいな人間と取引をしてくださっているだけで、かなり幸運だという自覚はあります。
成長したなと感じた瞬間
Helpfeel社でスクリーンショット共有サービスのGyazoを開発していたとき、一緒に働いた前PMが過去いちばん仕事ができる人で、仕事術とプログラミングへの向き合い方の両面でとても参考になりました。一方で自分の未熟さも痛感したので、今度会うときはレベルアップして会いたいと思っています。
Gyazoはサービスの性質上たくさんのプロダクトがあり、ブラウザアプリからネイティブアプリ、拡張機能まで幅広い開発を経験できました。最初はWebフロントエンドしか触れませんでしたが、PMとペアプロをしながらプロダクトの土地勘を掴んで、触れる範囲を少しずつ増やしていきました。ペアプロは、コードの土地勘をコードベースで会話できるうえに、他の人がどうやってコードリーディングをしているかが見えるので、吸収できるものがとても多かったです。
教えてもらった中でいちばん大きかったのは、知らないサービスへの入り方です。まずは他の人のPRにコメントだけでもいいのでレビューしてみる。コードにコメントを書くだけのPRを立ててみる。テストが足りないところを足してみる。こういう小さいところから、言語が違うサービスにも入っていける。個人開発ばかりしてきた人間なので、この小さな工夫は目から鱗でした。どんなサービスやプロダクトでも通じる、プログラミングへの向き合い方だと思います。
至らないところもたくさんありました。動けばいいという感じのコードでPRを出して、レビュワーの時間をたくさん取らせてしまったこともあります。変更内容がアーキテクチャに沿っていなかったり、コードとPRの概要に乖離があったり、既存のチームメンバーのレベルにはまだ届いていませんでした。それでも、AIになぜなぜ質問をしてキャッチアップできる現代の環境だったからこそ、途中で挫折しなかったんだと思います。開発者として機能を作れる、というところはクリアできたと思っているので、まだまだ大きいサービスで学べることを吸収していくつもりです。
開発者の枠を抜け出す
Moji社では、会社対会社での身の振り方や顧客折衝の仕方を経験させてもらっています。これまでは知り合いベースで個人的に案件を受けてきたので、作ってほしいものを理解する力や提案の質は、1フリーランス・1社会人としては未熟だったと思います。
そんな中で、1つの案件を任せてもらいました。最初から1人で円滑に進めるのはさすがに厳しかったので、CTOと二人三脚で始めて、少しずつ権限委譲をしてもらいながら、「自分はこうしたらいいと思いますが、どうでしょうか?」という提案を社内でCEOやCTOに壁打ちして、クライアント様にも共有していく。そうやってだんだんオーナーシップを上げていきました。必要であれば競合サービスを実際に触って、どういう体験になっているかをまとめて解像度を上げ、良い部分を踏まえた提案までやります。
ここで鍛えているのは、DevよりもBizとしてどう価値を出すかという思考です。開発者というより、コンサル的な動きを学んでいます。開発者の枠を抜け出しつつ、開発者視点を持って、ソフトウェアを通じてクライアント様の事業を伸ばすことを考えるのは難しいですが、やりがいがあります。AIでコードを書くことが容易になった中で、自分はこういうところでバリューを発揮していこうと思っています。
とはいえ、プログラミングのキャッチアップは職人として必要なので、ずっとやっていくつもりです。単純にプログラミングが好きなのもありますが。
これから
いまの仕事はどれも、誰かからいただいて始まったものです。次の1年は、依頼を受けるだけではなく、自分で仕事を生み出せるようになりたい。名刺代わりになるプロダクトをちゃんと作って運用することと、AIの時代だからこそ自分の言葉でアウトプットを出し続けること。この2つをやっていきます。
この記事も、その1本目のつもりで書きました。