職歴

Tavern株式会社(現 株式会社バク)

受託案件のフロントエンド実装から、自社AI SaaS「開発AIコア」の開発まで。コーポレートサイトのリプレイス、業務システム、AI検図SaaSなど。

受託案件のフロントエンド実装を主に担当し、現在は自社AI SaaS「開発AIコア」の開発にも参加しています。要件定義に近いところから入って、設計・実装・運用まで一貫して担当することが多いです。会社は途中で Tavern から株式会社バクに社名変更しました。この会社との付き合いは2023年からで、いま手元にある案件の中では一番長く続いています。

コーポレートサイトのリプレイス

既存のペライチ/素のHTML+CSSのサイトをNext.jsに置き換えました。フロントエンドの設計から実装まで担当。規模は小さい案件ですが、この会社で最初に受けた仕事で、ここから継続的に案件をもらう関係になりました。

ロードサービス系の管理システム構築

フロントエンドの設計から実装までを担当しました。バックエンドは別のメンバーが担当していたので、OpenAPIスキーマからOrvalで型とAPIクライアントを自動生成する構成にして、スキーマを境界にした分業で結合コストを下げました。管理システムなので画面数が多く、型生成の仕組みを最初に整えたことが後半の実装速度に効きました。

設計図のAIレビューシステム(AI検図SaaS)

図面や仕様書などの設計成果物間の整合性をAIでチェックするSaaSです。検図業務の効率化が狙いで、最初のターゲット顧客向けのMVPを作るフェーズから参加しました。フロントエンド全般を担当しています。

  • 検査セッションの新規作成: ファイルアップロードと検査項目選択のUI、セッションIDベースのルーティング
  • 検査は非同期で走るので、ステータスをポーリングして pending / 完了 / エラーを出し分けるフローを実装
  • 図面の一部だけを検査対象にするための画像クロップ機能(react-image-crop)。切り抜き範囲の境界チェックまわりで手を焼いた
  • 検図履歴と結果ページ、指摘内容のMarkdown表示、PDFダウンロードと印刷機能

DXFやTIFFといったCAD由来のフォーマット、三角図法のようなドメイン固有の概念が出てくる領域で、業務ドメインを理解しながらUIに落とす仕事でした。

「開発AIコア」の開発

LLMで成果物を解析して指摘(リスク)を生成するSaaSです。トライアル顧客と一緒にPSFを検証しているフェーズのプロダクトで、機能開発と運用の両方をやっています。本番環境はSaaS向けのGCP Cloud Runと、セルフホスト顧客向けのAWS ECSの2系統あり、変更を入れるときは両方への配線まで見ます。

  • 招待・認証フローの刷新。以前は平文パスワードを配布する運用だったのを、メール送信 + 初期パスワード方式に作り直した
  • 管理者向けメトリクス: 組織別の利用状況テーブル、組織別ユーザー数と週次クレジット集計。旧データモデルから新モデルへの移行リファクタも一緒にやった
  • PostHogを入れてプロダクト分析の土台を作った
  • OSV-Scannerが検出する脆弱性の継続対応。protobufjsのCritical含む17件の一括対応や、pnpm overridesでのCVEピン止め運用など
  • 「リスク」を「指摘」に変えるような用語統一、重要度ラベルの算出ロジックなど、細かいUI品質の改善を積んでいる

使った技術

  • Next.js / React / TypeScript
  • Prisma / PostgreSQL
  • Orval
  • GCP Cloud Run / AWS ECS / Terraform / SOPS

学び・所感

  • 受託の現場では、要件定義〜納品までのリードタイムが短い案件も多く、PoCスピード重視の進め方が身についた
  • AIを組み込んだプロダクトは、毎回同じ出力が返ってこない前提でUIを設計する必要があり、そこが一番難しいと実感
  • OSV-Scannerが検知する脆弱性を潰し続ける役目をやって、依存関係の管理は根性ではなく仕組みで回さないと破綻すると分かった